質問を多く受けることの1つに「腰痛体操やっても良くならないんだよね…。」「この前テレビでやっていた運動やってみたけど、返って痛くなっちゃった。」など、動画などで情報提供されている方法を試しても良くならないパターンです。
正確にできていないという要因もあります。(トレーニングもそうですが、何となく形を作っても本来の目的と違う力の入り方や動きになってしまうことがあります)。
ただし、正しくやれていても、その方の症状に対して適切な運動・対処方法になっていなければ効果は出にくくなってしまいます。
例えば、先日お越しになったクライアントさんは右腰が回旋と同側方向に曲げる動きが痛いとおっしゃっていました。股関節が硬いなどの動きの気になる部分がある上に左右の可動域が大きく違います。左右差も脊柱起立筋上部、脇腹、内腿に顕著に見られます。
色々検査と前回の施術の再現性を考慮して、腸骨筋の硬さをとることと、股関節の可動域をつくり左右差を揃えていくことが効果のある方法だと結論を出しました。この条件を満たす運動法と股関節中心のストレッチをお伝えしてご自身でのアプローチも痛みの改善が再現できることを確認して終わりました。
とこんな風に、人のお身体は千差万別。対処方法が症状によっても1つ1つ違います。それだけ繊細なのですね。しかし、良くなる方法は必ずありますし、ご自身で調整していけるようにもなります。その為にも「自分の身体」をそして「状態」を知っていくことが大切なんですね。