椅子に座っている人の前に立ち、指一本をおでこに当てるだけでその人は椅子から立ち上がれなくなります。どれだけ足に力を入れても腰はびくとも動きません。
何気なく椅子から立ち上がる動作を確認すると、必ず頭を大きく前に出してから腰を浮かせることに気づきます。これは重い臀部を持ち上げるために頭の重さでバランスを取る必要があるからです。重心を前方に移動することで腰を持ち上げているのですね。
このように身体は常にバランスを取って上手に重心移動しながら動きを作っています。これがおかしな力をかけているとバランスを崩す原因を作ることになり、痛みを誘発してしまいます。
何気ない動作なんですが、正しい動作ができなくなって身体の調子が狂うなんてこともあるんですね。当院ではそういった些細な動作のエラーにも着目し、施術の参考にさせてもらっています。レントゲンには映らない身体のエラーの1つです。