2024年も残りあと2日。1年はあっという間です。
今年最後のブログになります。先日もご質問いただいて、振り返るとこのことは何度か聞かれますので、今年の締めとしてこの話題を載せたいと思います。
「骨ボキボキってやる矯正っていいんですか?」というご質問です。
まずこの音なんですが、指をぽきってやった時と同じ状態でして、決して「骨」がなっているわけではありません。専門的に言うと、キャビテーション(減圧気化現象)なんです。関節滑液内に溶け込んでいるガスの気化現象で、瓶コーラやシャンパンなどを開ける時の“ポン”です。潤滑液が気化する時、骨に振動してボキッと聞こえるわけです。(再び融解されるのに約20分かかりますから、2度目はなりません)
この施術の治療効果ですが、①気化した関節内の容積は劇的に増加しますので、その状態で運動療法を加えることにより、関節包などの関節周囲の組織の癒着を解除するには有効に働きます。②関節包のストレッチによって受容器が興奮し、強力な神経刺激を脳に伝えることができます。(背骨の関節包には、身体の現在位置の感覚情報を脳に伝えるための受容器がたくさんあります)
反面、危険性として、①何度も行うと気泡が発生する時の衝撃波によって、長い期間を経て軟骨の表面を破壊する可能性があります。さらに②関節を支えている靱帯や筋肉が必要以上にストレッチされ続けることにより関節の支えが弱くなり、骨の増殖や変形が起こります。ですので、指を鳴らしすぎると太くなります。
来年も研鑽を重ね、よりよい施術を提供できるように励んで参りますので、どうぞよろしくお願いいたします!今年は明日の17時まで営業しております。