背骨は頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個の24個で構成されていて、そこには仙骨と腰椎5番との関節を入れれば、24個の関節があります。
関節は骨と骨のつなぎ目でこれがあるから、しゃがむ、つかむなどのいろいろな動作が可能になります。となると、大きくは動きませんが、この背骨の関節を上手に動かすことで身体への負担を減らし、効率の良い動きを獲得することができます。
我々脊椎動物の進化の過程における最初の生き物は魚類です。金魚のようにゆっくり泳ぐ魚はひれを使って泳ぎますが、マグロのように速く泳ぐ魚はひれをぴったりと体に寄せ付けて背骨をくねらせて進みます。
トカゲなどの爬虫類もそのように背骨を使った動きになりますし、馬も然りです。さらに陸上で最も速く走ることができるチーターは背骨を大きく上下にしならせてスピードを生んでいます。
つまりは背骨が力の出力の源で、どのように使えるかでパフォーマンスが変わってくるということです。
膝・肘・腰を痛めてくる学生さんは多くの確率で背骨周辺が硬い。筋力があるからこそ筋力に頼って使いやすい肩から先、股関節から先を力任せに使って背骨を上手に使えていない。こんな印象ですね。
ですので、当院ではそういった身体の使い方のヒント・個々の研究のアドバイスにも力を入れています。
中高校生は、新チームになったという競技もあるかと思います。身体の使い方は一朝一夕には獲得することができず、絶えず感覚のトレーニングが必要なものもあります。時間がかかることですが、ご興味のある方は是非ご相談ください。